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遠近両用眼鏡が慣れない!と困っている方にオススメの対処法

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平均的に40代になると徐々に眼の中の「水晶体の硬化」や「調節力の低下」により近くのモノが見えづらくなります。いわゆる「老眼」です。

そこでこれまで眼が良かった方も、コンタクトや眼鏡を着用していた方も気になってくるのが「遠近両用眼鏡」です。

一つの眼鏡で遠くも近くも見ることが出来る大変便利なレンズなのですが、レンズの性質上「歪み」が出てしまうため、見え方に慣れない!という方は多くいらっしゃいます。

今回はそういった遠近両用眼鏡でお困りの方に向けて、慣れない場合の対処法などを詳しくご紹介したいと思います。

遠近両用眼鏡を作ったけど見え方に慣れない方はもちろん、一度諦めてしまった方や、これから遠近両用眼鏡を新調しようと考えている方は是非参考にしてくださいませ。

そもそも遠近両用眼鏡とは?

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出典元:https://www.tokaiopt.jp

遠近両用レンズは見たいモノにピントがオートフォーカスで合うレンズではなく、対象物が見えるポイントを自分で探さなければなりません。

単焦点レンズのようにピントが一つではなく、複数あるためレンズのどの部分でモノを見るかで見え方が異なります。

図のようにレンズ上部は「遠方度数が広がっており、レンズ中央は奥行き2~3mほどの「中間度数、そしてレンズ下部に40cmにピントを合わせた「近方度数が広がっています。

注意したいのが遠近両用レンズはあくまで遠くを見ることに重きを置いたレンズであり、中間・近方視野というのはやや狭いという特徴があります。

老眼初期は1本の遠近両用眼鏡で、運転からパソコン作業まで出来る方が多いですが、50代に入ると遠近両用眼鏡だけでは近方の視野の狭さに物足りなさを感じる方も多いため、デスクワークに特化した「老眼鏡」や「中近両用レンズ」、「近々両用レンズ」との使い分けをオススメしています。

遠近両用眼鏡に慣れるまでの期間はどれぐらい?

遠近両用レンズになかなか慣れないという方は多くいらっしゃいますが、個人的には「2週間」使ってみて慣れない場合は、度数を変更してもらうことを検討しても良いと思います。

ただし、違和感があるからと言って使い慣れた眼鏡ばかり掛けていたり、度数によっては目が疲れだしてから遠近両用を着用していると交換しても慣れない場合がありますので注意しましょう。

可能であれば「朝起床してから夕方まで」の時間を数日使っていただき、それでも慣れない場合は購入した店舗に相談してみましょう!

多くの店舗が保証期間を設けていますので、きっと無料で交換してくれると思いますよ。

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遠近両用に慣れやすい人・慣れにくい人

意外と知られていないのが、遠近両用レンズは慣れやすい方と慣れにくい方がいるということです。

遠近両用レンズは「老眼」のパワーを強くする程に歪みが大きくなる特徴がありますが、それ意外にもあなたが近視なのか?遠視なのか?はたまた正視という目が良い方なのか?で大きく見え方が違ってきます。

タイプによっては遠近両用をオススメしない場合もありますので、自分がどのタイプなのか理解しておきましょう!

  強度近視 弱度近視 正視 遠視
歪み 少ない 少ない 多い 多い
慣れやすさ ★★★★★ ★★★★ ★★

表のように度数によって発生する歪みが変わります。

視力でいうと0.1前後の方が最も遠近両用に慣れやすく、逆に視力1.5のような眼が良い方ほど慣れにくい傾向にあります。

もし、あなたが正視や遠視タイプの場合は、遠近両用ではなく「中近両用」や「近々両用」などのレンズを選択したほうが良い場合があります。

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慣れやすくするための対処法

フレームの調整

遠近両用だけでなく全ての眼鏡にいえることですが、度付きレンズにはレンズメーカーが推奨する角度や距離があります。

  適切な角度と距離
角膜頂点距離※1 12mm
前傾角※2
そり角※3

※1:眼とレンズの距離 ※2:横から見た時の眼鏡の傾斜 ※3:眼鏡を上から見た時のカーブ

メーカーによって多少の誤差はありますが、一般的には表にある角度、距離にフレームを調整することで見え方は大きく改善されます。

あなたの眼鏡は距離が離れすぎていませんか?

頬からレンズが離れ過ぎていませんか?

ここ辺りがあれば、見え方に満足している場合でもフレームの再調整をお願いしてみましょう。きっと見え方が良くなると思います。

度数の再処方

フレームのフィッティングは完璧なのに慣れない場合は度数が合っていない可能性があります。

老眼のパワーが強く入っていたり、遠方を見るための度数や乱視の矯正が間違っている場合は、どんなに頑張っても違和感が残るでしょう。

眼精疲労や肩こりの原因にも繋がりますので、すぐに度数を変更してもらいましょう。

レンズの設計見直し

遠近両用には片面非球面、両用非球面などいくつかの設計があります。

価格も様々で10,000円前後で販売されているレンズもあれば、80,000円ほどのレンズもあり、ハイスペックのレンズであるほど歪みも少なくなります。

JINS(ジンズ)やZoff(ゾフ)のような量販店は、基本一種類しかありませんが、店舗によっては様々な種類の遠近両用レンズを取り扱っています。

お財布と相談し、納得のいくレンズを選びましょう。

オススメの店舗はどこ?

個人的に一番のオススメ店舗は「眼鏡市場」です。

なぜなら、量販店で唯一「両面非球面設計」の遠近両用を追加料金0円で作ることができ、初めての遠近両用眼鏡でも安心して注文できるからです。眼鏡市場ではレンズ代込みで13,200円から用意されています。

様々な店舗と比較、調査したところ最もコスパが良いと感じています。

気になる方は下記の記事も参考にして下さい。

bonjin-35.hatenablog.com

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まとめ

今回は遠近両用眼鏡に慣れない方や、遠近両用眼鏡の購入を悩まれている方に向けて、ポイントを解説させていただきました。

日常的に眼鏡を使用している私も初めての遠近両用眼鏡には慣れるまで少し苦労をしました。

しかし、一度見え方に慣れると初めに感じていた視界の歪みは全く気にならなくなり、パソコン業務やスマートフォンの操作は格段に楽になる本当に便利なレンズです。

多くの方がお伝えしたポイントを踏まえて、遠近両用眼鏡で快適に過ごしていただけることを願っています。

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