度数が強い方の場合、眼鏡を掛けると
「眼が小さくなった」
「瓶底メガネで恥ずかしい」
「視界が歪む」
などなど眼鏡に対してネガティブなイメージを持たれている方は多いと思います。コンタクトと違い眼鏡は眼とレンズに距離があるため、どうしてもこのような状態となります。しかし、いくつかのポイントを抑えることでそれらの悩みが解決出来るのです!
今回は悩み別の「度数が強い方向け」眼鏡の正しい選び方をご紹介したいと思います。
1.目が小さくなる
度数が強い方にとっての一番悩みです。目を小さくならない方法として最も有効なのが「サイズに注意する」、「目とレンズの距離を短くする」ことです。これを実践することで大きく印象を変えることができます。
「フレームサイズに注意する」
度数が強い方の眼鏡選びで最も重要なポイントです。眼鏡選びにおいて顔の大きさはそれほど重要ではなく、「右眼と左眼の距離」を意識して下さい。この距離のことを専門用語で「PD」と呼びます。日本人の平均PDが男性「62mm」、女性「60mm」となっています。
自身のPDを知り、出来る限りレンズの真ん中に眼が位置するデザインの眼鏡を選びましょう!
上の図のようにレンズは外側に行けば行くほどに厚みが出てくるため、眼が真ん中に来るようなサイズの眼鏡を選ぶことで「最薄の状態」で仕上げることが出来ます。
「目とレンズの距離を短くする」
画像の様に同じ度数の眼鏡でも「目とレンズの距離が開くと目は小さく」「目とレンズの距離が縮まると目は大きく」なります。
目とレンズの距離を専門用語で「頂間距離」と呼び、各レンズメーカーが推奨している距離が「12mm」となっています。
まつ毛がレンズに触れないギリギリの距離まで頂間距離を詰めることで、目が小さくなることを抑え、輪郭の凹みが目立たなくなります。
「目が小さくなる」という強度数の方にとって一番の悩みは、眼鏡の「サイズに注意する」、「目とレンズの距離を短くする」ことで大きく改善します。強度数の眼鏡にコンプレックスを抱いている方は、この2点に注意し眼鏡選びを楽しんでください。
2.レンズの厚みが気になる
強度数の方で2番目に多い悩みとして「レンズの厚み」が挙げられます。そして、多くの方が「分厚いプラスチックフレームしか作れない」と考えていると思います。結論から言うとそれは間違いです。どのようなフレームでも作れます。
レンズを出来る限り薄く仕上げるには、こちらも眼鏡の「サイズ」が重要となってきます。
上図のようにレンズは外側に行けば行くほどに分厚くなります、よって大きなサイズを選べばレンズの分厚い部分を使わなければいけませんし、小さなサイズを選べば分厚くなっていない部分で作成が出来るということです。「目が小さくなる」という悩みでも書きましたが、強度数の方はレンズの厚みを抑えるためにも出来る限り小さめサイズ、レンズの真ん中に目が位置するジャストサイズの眼鏡を選びましょう。
適切なサイズの眼鏡を選べば、眼鏡の素材は金属のメタルフレームでも問題ありません。是非これまで掛けたことのないデザインに挑戦し、眼鏡を楽しんで下さい。
3.視界が歪む、ボヤける
眼鏡を常用されている方は気づかないかもしれませんが、コンタクトと併用している方は眼鏡特有の「視界の歪み」に慣れないかもしれません。
コンタクトと違い眼鏡は目とレンズの一定の距離があるために、レンズの周辺部に「歪み」が生じます。技術の進歩によりこの歪みは改善されてきましたが、どうしてもコンタクトに比べると「遠近感のズレ」「周辺部の歪み」は必ず出てきます。
この見え方の不快感は「レンズの設計」によって大きく改善することができます。
レンズには大きく「球面設計」「非球面設計」「両面非球面設計」という3つの設計があります。現在ほとんどの眼鏡店では「非球面設計」からの取り扱いが一般的になっておりますが、さらにグレードの高い「両面非球面設計」が強度数の方にはオススメです。
「両面非球面設計」の特徴
- 周辺部の歪みが少なくなる
- レンズが薄くなる
- 目が小さく見えにくい
この特徴から視界がボヤける、歪むという悩みの方にはもちろん、強度数の方の悩みを最も改善できるレンズ設計となっています。眼鏡を新調される際は、「フレームのサイズ」と一緒に「レンズの設計」にも注意が必要です。
4.まとめ
今回は「度数が強い人」の眼鏡選びについてポイントをご紹介しました。
1.フレームサイズに注意する
出来る限りレンズの中心に眼が位置するデザインを選ぶ。
2.目とレンズの距離を短くする
ズレ落ちない、ギリギリまつ毛が当たらない距離に調整する。
3.「両面非球面設計」を選ぶ
予算がある方はレンズ設計にこだわることでさらに見た目と視界が改善します。
この3点に注意して眼鏡を選ぶことで強度数の方でも自信を持って眼鏡を掛けることができると思います。是非眼鏡の新調を考えられている方は参考にして下さいませ。