MEGANE PROFESSOR

〜大好きな眼鏡を届けたい〜

石田ゆり子や大竹しのぶも愛用「アンバレンタイン」を紐解く【評判・品質・デザインを徹底評価】

フランスの代表的な存在である「アン・バレンタイン」。「色彩の魔術師」と賞賛されるデザイナー・アンが生み出す眼鏡は、いつの時代も色褪せない独自の存在感を放ちます。自然の風景や日々経験する様々な光景をイメージソースに、力強い線とビビットなカラーを使用したデザインが魅力です。

私は数多くの眼鏡ブランドを見てきましたが、アンバレンタイン程カラーリングが美しい眼鏡を見たことがありません。一見派手に映るデザインでも、掛けてみると意外に顔に馴染み、良い意味で掛ける人の個性となります。色彩のバランス・計算が本当に素晴らしいブランドです。今回は日本でも人気の高い「アンバレンタイン」を紐解きます。

1.デザイン

アンバレンタインの魅力は唯一無二の「デザイン」と「カラー」です。他のブランドと一味も二味も違う仕上がりです。アンバレンタインを模倣したようなブランドもありますが、やはりアンバレンタインのセンスは別格です。

デザインにおいて短所を挙げるとするならば、やはりデザイン性が高いモデルが多いため「飽きやすい」というところ。何本か眼鏡を所持しているのであれば良いアクセントになりますが、一本を長く愛用するには少し派手過ぎます。シンプルな洋服にスパイスとして合わせたり、テンションを上げたい時などに私はアンバレンタインを掛けます。

2.品質

実はアンバレンタインの眼鏡には「フランス製」と「日本製」が存在します。なぜなら、プラスチックパーツは「フランス製」、メタルパーツは「日本製」という珍しい生産体制を取っているからです。

このような生産体制を取る理由は、日本の「チタン」の加工技術が世界で最も優れているためです。眼鏡の金属素材としては「チタン」以上のものはないということです。流石はメイドインジャパン!

そうすると品質は最高なのではないかと思いますが、私はそうは思いません。日本の良いブランドの眼鏡と比較すると、アンバレンタインに採用されている構造は正直あまり良くありません。ロー付箇所も多くあるため衝撃やストレスに弱く、掛け心地のしなやかさも日本ブランドと比べて劣ります。また、鮮やかなカラーを多用するために、「メッキ」も剥げやすい気がします。メッキ技術は進歩していますが、やはり「カラーメッキ」は少し剥げやすいです。

3.掛け心地

品質の部分でも触れましたがアンバレンタインは眼鏡の構造上、バネ性がないモノが多いため掛け心地は少し窮屈な感じがあります。また、ヨーロッパのブランドであるため鼻幅が広く、鼻筋に自信がある方でないと眼鏡が下がってきやすいです。また、クリングスが付いていても短いため、まつ毛が当たったりと調整が難しいことが多くあります。すごく魅力的なデザインが多くありますが、骨格に合う方は少し限られてくる印象があります。

4.価格帯

アンバレンタインには異なるブランドラインがあり、価格帯に幅があります。

フランス製のシンプルなセルフレームは3万円前後。チタンを使用した日本製のフレームとなると価格は5万円を超える価格帯となります。

海外インポートブランドなので仕方ありませんが、コスパで考えると少し高い価格設定かなと思います。

5.修理・アフターケア

「フランス」と「日本」と生産拠点が分かれているため、万が一破損した場合は取り扱い店に一度相談しなければなりません。メタルパーツの修理であれば国内で行えますが、プラスチックパーツであればフランスまで送らなければ直らないこともあるため、時間と費用が余計にかかってしまうこともあります。

アフターケアの充実度については、日本ブランドには決してかないません。

 最後に………

今回は大人気ブランド「アンバレンタイン」について解説させて頂きました。参考になりましたか???

先日、NHKで放送された「世界はほしいものであふれている」で眼鏡特集が組まれたことで、アンバレンタインの注目度は一気に高まりました。「ちょっと気になっていた」という方に、少しでも参考になれば幸いです♫