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クラシックとモードを併せ持つ「YUICHI TOYAMA(ユウイチトヤマ)」の凄さ【人気モデルの評価・分析】

 「YUICHI TOYAMA(ユウイチトヤマ)」は2007年からスタートした「USH(アッシュ)」をリブランディングし、2017年にデザイナー自身の名前を冠した「YUICHI TOYAMA」として再スタートを切ったブランドです。ファーストコレクションから完成されたデザインを発表し、全国の眼鏡セレクトショップから人気に火がつき注目されています。

シンプルなデザインの中にも、ブランドの「らしさ」が散りばめられた独自のデザインが国内外で高い評価を得ています。特徴は「クラシック」+「モード」という他のブランドには見られない独自のデザインセンスです。

今回はそんな注目度の高いブランド「YUICHI TOYAMA」の人気モデルを徹底評価・分析していきます。

人気モデルの評価・分析

Marcel(マルセル)

評価★★★★★ : 5

「YUICHI TOYAMA」の代表的なモデル。ブリッジ部分が二本のラインでデザインされた「ダブルダッチ」シリーズです。

ブリッジラインが二本となることでフロント部分の「剛性」を高めており、「構造」と「デザイン」が融合されたまさに「構造美」といえる完成されたモデルです。

眼鏡は光学的な視点からフロントが柔らか過ぎると良い見え方にならない場合が多く、このダブルダッチは光学的にも非常に優れたデザインとなっています。フロントの高い剛性とは反対に、テンプルは細身にデザインされておりフィット感の良い掛け心地となっています。

ここまでデザインと構造の完成度の高い眼鏡は多くなく、個人的にもとてもオススメできる眼鏡です。

AMS

評価★★★★ : 4

「リム」と呼ばれるレンズを入れる部分に、メタルパーツを忍ばせたオリジナリティ溢れるシリーズです。一見するとシンプルなセルフレームですが角度によって中のメタルパーツが光り、独自の存在感を放ちます。

「インナーセル」といってメタルフレームの内側から補強のためのセルパーツをはめ込む技法はクラシックなディテールとして昔から取り入れられてきましたが、「YUICHI TOYAMA」はまさに逆転の発想で新たなデザインを生み出しました。

しかし、掛けてみると意外にもメタルパーツの存在感が強くビジネスシーンなど様々な場面での活躍は難しく感じました。構造やデザインの新しさなどは評価できますが、少し難易度が高いということから評価は「4」とさせて頂きました。

Elmo

評価★★★★ : 4

遊び心のあるデザインが特徴のモデル。フロントの左右に波状の加工が施されています。通常こういったモデルはデザインが「遊び過ぎ」てしまうことが多いのですが、YUICHI TOYAMAの「行き過ぎない」遊び心が素晴らしいです。

シンプルなデザインの中にチラリと見える可愛らしさがあり、是非女性の方に掛けてほしい眼鏡です。

また、他ブランドになりますが「MASAHIRO MARUYAMA」が「左右非対称」のデザインで世界的に脚光を浴びました。このElmo、Bertはそれに近い新しさ、可能性を感じられるモデルだと私は思います。

Sarah(サラ)

評価★★ : 2

透明感のあるセルフレームの中に、シートメタルを封入されている新鮮なデザイン。セルフレーム特有の重たい印象ではなく、軽く涼しげな印象を演出してくれます。

構造も無駄がなく素晴らしいのですが、低評価の理由が度の入ったレンズが入るとフロントのカーブが反れてしまう点です。

弱度であれば問題ありませんが、度数が強い方の場合フロントが反れてしまいデザインの変型と見え方の不具合が出てくる恐れがあります。

個人的にはあまりオススメ出来ないモデルです。

 

Robert(ロバート)

評価★★★ : 3

サーモント型の2モデル。野暮ったくなりがちなサーモント型ですが、細身のブローラインと、チタンで上品な印象に仕上げています。男性人気が高いデザインですが、これなら女性でもファッションに取り入れやすいと思います。

評価を3とした理由としては、この2モデルにはYUICHI TOYAMA「らしさ」があまり感じられないからです。シンプルで間違いのない構造ではありますが、その他モデルと比べてデザイン性で物足りなさを感じてしまうのです。これは私がMarcelなどのデザインを見て期待値が上がり過ぎているのかもしれません。

以上、今回は注目のブランド「YUICHI TOYAMA(ユウイチトヤマ)」について解説させて頂きました。私の個人的な見解ですが、眼鏡選びの参考になれば幸いです。

他にも紹介しきれないモデルも多数ありますし、上記にも紹介しましたが『Marcel』は特にオススメなので是非チェックしてみて下さい。

【YUICHI TOYAMA公式サイト】

YUICHI TOYAMA