SHURON(シュロン)と言えば、世界最古の眼鏡メーカーである「AO(アメリカンオプティカル)」や「ボシュロム」に並ぶアメリカを代表するアイウェアブランドです。
近年、世界的なアイウェアのヴィンテージブームの影響もあり、SHURONの眼鏡にも再び注目が集まっています。
SHURONといえば代表モデルとして「RONSIR(ロンサー)」や「FREEWAY(フリーウェイ)」がありますが、アメリカ製の眼鏡というのは世界的に見ても珍しく、そのクオリティに対する評判は意見が分かれています。
今回は歴史と伝統のある「SHURON」の評判を紐解いていきたいと思います。購入を考えている方は一度冷静になってみるといいかも!?
SHURON(シュロン)の代表モデル
RONSIR(ロンサー)
シュロンの中でも特に人気の高い「RONSIR」は、1940年代に発表された歴史ある名品です。
マルコムXが愛用していたことで有名なモデルで、雰囲気のあるカシメ飾りが特徴のサーモントタイプの眼鏡です。
アメリカンヴィンテージの象徴ともいえるクラシカルなデザインは時代にを越えて愛されています。
FREEWAY(フリーウェイ)
クセを抑えたウェリントン型の「FREEWAY」は、シュロンの中でも、シンプルで掛けやすいモデルです。
5つのサイズを展開していますが、特に人気が高いのは「48□20」です。「50□22」以降のサイズはお顔が大きい方や、サングラスで探されている方にオススメのサイズです。
選択するサイズで大きく雰囲気が変わってきますので、購入する際はサイズに注意しましょう。
デザインの特徴は?
SHURON(シュロン)の眼鏡は、1950年代からほとんどデザインの変更がなく、ヴィンテージ感を感じるデザインが大きな特徴です。
プラスチックが絶妙に薄かったり、あえて段差を付けた合口などから当時のアメリカの雰囲気を感じます。シュロンやAO(アメリカンオプティカル)に見られる、アメリカブランドらしい良い意味で「雑な」造り込みですが、現代ではそれを模して再現するブランドもあるほどです。
シュロンの眼鏡からは「無骨さ」や「ヴィンテージ」、「ワイルド」などのワードが連想されます。
素材と構造は?
シュロンで使用されている素材は、「アセテート」と「ニッケル合金」になっています。
一般的な素材にはなりますが、日本製眼鏡で使われる「チタン」に比べると重く、変形のしやすい素材となります。
また、1950年代から大きく形が変わっていないという事もあり、「段差のある合口」も特徴です。
当時は眼鏡の加工技術も今ほど進歩しておらず、フロントとテンプルの繋ぎ目を丁寧に合わせることが難しかったためです。
大量生産するために工程を省いた造りですが、そういった点も含めてアメリカ製の魅力ではないでしょうか?
気になる品質は?
シュロンの品質は「悪い」です。
フレームの幅の調整も難しく、鼻パッドに関しては金具が折れるケースも珍しくありません。
一本を永く愛用したいという方にはオススメできない品質だと思います。
シュロンの眼鏡は伊達メガネやサングラスのような使い方であればオススメですが、日常的に使用する眼鏡としてはオススメしません。
毎日使っているとフレームが変形してきたり、細かいメンテナンスが必要になりますが、シュロンの眼鏡はそういった調整が日本製眼鏡に比べて難しいと思います。
まとめ
ヴィンテージブームもあり注目が集まっているアメリカの老舗ブランド「SHURON(シュロン )」ですが、品質は「悪い」です。
シュロンと並ぶAO(アメリカンオプティカル)やボシュロム社も、日本や中国に生産地を変更しており、アメリカ製眼鏡は世界的に見ても品質は良くないのです。
シュロンの眼鏡は2万円以下で購入できるという手軽さもありますが、品質を求めて購入すると後悔するかもしれません。
ただし、100年以上の歴史があり多くの著名人に愛用されていたというブランドヒストリーは他のブランドにはない魅力であり、所有する喜びは高いでしょう。
「品質」と「ブランド」を天秤にかけて2万円が高いと感じるか?安いと感じるか?で購入を検討することをオススメします。