出典元:Carl Zeiss
眼鏡購入の際に最も気になるのがデザインやブランドですが、購入後に最も大事なのが「見え方」です。
眼鏡を常用される方であれば1日何時間もの間レンズを通した視界で生活することになるのですから、折角ならストレスのない視界で生活したいですよね。
今回はそんな眼鏡ユーザーの方には是非知っていただきたい「オーダーメイドレンズ」についてご紹介していきます。
眼鏡レンズの設計について
レンズには大きく4種類の設計があります。
「球面設計」
レンズの表面、裏面ともにカーブが付き周辺部が歪む。レンズの厚みも出やすい。
「非球面設計」
レンズの表面のカーブが浅く、裏面はカーブが付いており周辺部の歪みを軽減。現在多くの眼鏡店で一般的なレンズとなっています。
「両面非球面設計」
両面ともにカーブを浅くすることで、レンズの薄さと隅々まで歪みの少ない設計。金額は2万円〜が相場となっています。
「オーダーメイド設計(内面非球面設計)」
購入した眼鏡レンズの玉型データ、頂間距離、前傾角などのプライベートデータを元に最適な設計で作られるレンズ。歪みがほとんどなく、裸眼に近い見え方を実現。金額は4万円〜が相場となっています。
良い設計になるにつれ、ストレスのない見え方に近づきますが金額もそれに比例して上がっていきます。
オーダーメイドレンズの違い
出典元:https://decora-co.jp/blog/6068
こちらは設計別の「補正軸」を表した画像です。非球面設計は「1軸」、歪みの少ないとされる両面非球面設計は「2軸」に比べ、オーダーメイドレンズは360°全方位に補正が入ります。これにより理論上レンズのどこでも見ても歪みのない快適な視界となります。
実際に私が使用している「Carl Zeiss(カールツァイス )」社製の「Smart Life(スマートライフ)」というレンズは歪みをほとんど感じない点に加え、モノの輪郭・コントラストをくっきりと見ることが出来ます。
一般的な非球面設計とオーダーメイドレンズの見え方の違いは下の画像になります。
出典元:https://glassfactory-shop.jp/blog/
少し大袈裟に映るかもしれませんが、一度オーダーメイドレンズの視界を経験すると、非球面設計とオーダーメイドレンズにはこれに近い「見え方」の違いが確かにあります。
私の場合、オーダーメイドレンズの視界に慣れてしまったせいか、以前使用していた非球面設計の眼鏡を掛けるととても気持ち悪くなってしまいます。
価格の違い
一般的な非球面レンズの場合、価格は「5,000円〜」が相場となります。それに比べてオーダーメイドレンズはおよそ「35,000円〜」が各店の相場です。価格は約7倍です!
しかし、標準装備されているレンズコーティングのグレードも総じて上がっているため同等のコーティングレンズと比較すると実際の価格差は「3倍」ぐらいの金額差となっているようです。また、オーダーメイドレンズについてはオープン価格なため取り扱い店舗によって設定金額に多少の違いがあります。
まとめ
出典元:Carl Zeiss
今回は眼鏡の「オーダーメイドレンズ」についてご紹介させていただきました。以前に比べ各レンズメーカーの開発技術は進化しており、それに伴い価格も一部で安く購入できるようになりました。
最新技術で作られる「オーダーメイドレンズ」は価格こそ高くなりますが、実際に使ってみると補正軸の違いから納得できる「見え方」となっています。
なかなか眼鏡の見え方に慣れない方や、今の見え方に満足されてない方は是非オーダーメイドレンズの世界を体験してみてはいかがでしょうか?
各レンズメーカーのオーダーメイドレンズは下記に記しています。気になる方は是非詳しい説明もご覧になって下さい。
Nikon(ニコン)
【SEE MAX(シーマックス)】
HOYA(ホヤ)
【NULUX RFi(ニュールックスアールエフアイ】
HOYA ホヤ 内面非球面メガネレンズ 「NULUX RF 1.60」 カーブ仕様
Carl Zeiss(カールツァイス )
【Smart Life(スマートライフ)】
出典元:ZEISS SmartLifeレンズ - 「コネクテッド&ムーブ」なライフスタイルに"