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低価格眼鏡の業界で確固たる地位を確立した「JINS(ジンズ)」。Air Frame(エアフレーム)や、ブルーライトカット、どんな度数でもレンズ代0円などとこれまでの眼鏡業界の常識を次々と覆し、国内に400店舗を展開するまでに成長しました。
JINSと言えば手軽にお洒落な眼鏡が購入できる低価格眼鏡で有名ですが、3万円オーバーの高級ラインを作っていることをご存知でしたでしょうか？その名も「J of JINS(ジェイオブジンズ)」。今回は六本木ヒルズにあるJINSの高級ライン「J of JINS」についての評判を紐解きます。
ブランドの特徴
最高のメガネって何だろう。その答えを考え続けて、ふと気づいた。 最高はひとり一人の中にだけあって、それぞれに違うものなんじゃないかと。 例えば、かけ心地。すべての人の顔にそのままぴったり来るフレームなんて存在しない。 だから「COMFORT」は、すべての人の顔に合わせて調整できるようにした。 毎日をともにするものだから、自分の身体の一部のようであってほしい。 そんな人にとっての、最高のメガネ。
J of JINSのブランドコンセプトです。低価格帯では実現できない素材、技術へのこだわりをラグジュアリーな空間で体感できる店舗となっています。
店舗は「六本木ヒルズ」に構えており、その内装は贅沢にヒノキを使用した校倉造り。取り扱っている眼鏡はもちろん、内装も私達の知るJINSとは大きく違います。
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また取り扱う眼鏡は最新のカーボン素材を3Dプリンターで仕上げる「Neuron4D」をはじめ、古の素材「セルロイド」フレームや、世界中から集めた「ヴィンテージ」フレームなどをメインで取り扱っています。
中でも注目度の高い商品が「Neuron4D」です。アメリカではすでにベンチャー企業が3Dプリンターを使用したオーダーメイドフレームを製作しておりますが、J of JINSが日本で初めてその技術を取り入れた展開をスタートしました。これまでなかった新しい眼鏡ということで、日本に浸透するには時間がかかると思いますが、業界の注目度は高くなっています。
価格と品質
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価格はセルロイド製の眼鏡が3万円から取り扱っており、コンビネーションタイプになると5万円近い価格となります。また、ヴィンテージフレームになると10万円を超える価格となっております。注目の「Neuron4D」は25,000円からと若干手の届きやすい価格帯です。
品質については金子眼鏡やEYEVANなどと比べても同等の品質に感じました。細かなディテールや質感はJINSにはない、「構造美」が見て取れます。しかし、「Neuron4D」についてはカーボン素材であること、補強のために「TR-90」を採用していることから質感や手触りが安っぽく感じたことは残念でした。これを新しい眼鏡として受け入れれば斬新なのでしょうが、他の「チタン」や「アセテート」、「セルロイド」などの良い素材とされる眼鏡と比べると、私は購買意欲をそそられませんでした。
評判・まとめ
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低価格業界でナンバーワンとなったJINSの新しい業態「J of JINS」。さらなるシェア拡大のため高級眼鏡業界への参入ですが、その道のりは厳しいものに見えます。
「Neuron4D」も資本力のあるJINSだからこそ実現できた眼鏡なのですが、これまでのAirFrameやブルーライトカットレンズのように消費者の価値観やライフスタイルに衝撃を与えるほどのインパクトはありませんでした。2018年に六本木ヒルズにオープンしてから、店舗数が増えていないことが苦戦していることを表していると思います。
商品は価格に見合う素晴らしいモノだと思いますが、低価格業態で有名過ぎるが故にどこか安く見えてしまうというジレンマです。10年以上前に、同じ低価格業態のZoffがCONSOME(コンソメ)という高級業態で失敗したこととリンクしてしまいます。
